現在の職場ではキャリアがある
転職者とみなされて、リフォーム営業の他
20代後半の若手社員の教育も会社から
依頼されており、その都度相談を受ける
立場でもある。若い人から相談される事は
自分としても気分が良い。
しかし現実はそんなに甘くないことを
後日知らされる。
「あのー、相談してもよろしいですか?」
入社5年目のMさん(女性)から声を
かけられる。
彼女は向上心があり仕事ができる人
というイメージが強い。
昨年からリフォーム部署に配属され、
よくわからない事が多く、
いろんな人に聞きながらなんとか
こなしてきた感じだ。
「はい、どうしましたか?」
基本年下でも会社では先輩なので敬語だ。
「実は1か月以上前に訪問したお客様の件なのですが、自分としては断りたいのですが
どうして良いかわからなくて...課長にも相談したのですが自分で考えろと言われて...」
「??? ちょっと待ってください。1か月前?、断りたい?なぜですか?」
「ええ、大規模なリフォームを検討してるらしく、設計の方に同行してもらって訪問したんですが、「ここヤバイよ」て設計から言われたんです。それは親戚に工務店の社長がいるらしくその方が口出してくる恐れがあると言ってるから怖いんです。」
意味不明。営業は受注するのが仕事だ、それを放棄するとは何を考えているのか。
「ちなみにその親戚の方とお話はしたのですか。」
「してません。」
「それでは断る理由がないですね、あと時間がかなり経過してますが...」
「はい、昨日催促の連絡が来ました」
「えー!それ早く対応しないとそれこそヤバイです。」
「それで、相談しました。」
また、火消し役だ、自分はいつもこういう役目がまわってくる運命にあるのか。
彼女からヒアリングした結果、
整理するとこうだ。
①浴室、洗面所改修(普通)
②台所・居間をLDKへ(重い)
②のリノベが非常に厄介で、壁撤去及び補強がからみ大事になってくる。
これは検討図をCADで書かなければならない、彼女はCADを使えない
自分も16年もCADを使っていない、
でも誰もいない。
自分がやるしかない!
2022年12月末から、JWCADのテキストを見ながら検討図の作図に取り掛かり
新年早々の打合せの
準備をすることになった。
口で指示や助言するよりは
彼女には私の行動を見せて、自分のしたことの重大さに気がついてもらいたかった。